ついに還暦誕生日を迎え、36年間務めた会社も一端定年退職です。そのお祝いを親族中心で「横浜吉田町の梅林」で開催してくれました。参加メンバーは私達夫婦、長女家族(4名）、次女夫婦、妻の母親と妹の10名です。
昭和17年創業の老舗「横浜吉田町の梅林」
横浜伝統の日本料理「梅林」は元町店と吉田町店があります。家族経営のためルーツは同じようですがお料理のコースの特徴が違います。
最後に特大おにぎりが登場し、お腹一杯でこれをお土産にするのが元町店、関内駅から5分くらい歩き繁華街から少し外れた静かな裏通りにある吉田町店は「うなぎの朴葉蒸し」が有名、これが私の中の区別です。
「うなぎの朴葉蒸し」は贈答品として利用させていただき、亡き母親が「これ、美味しいね」と言って嬉しそうにしていました。
年月を経た木の風合いが落ち着いた雰囲気を醸す店内には大小の完全個室があり、築地市場で仕入れる旬の魚介、天然物にこだわった厳選素材を活かしたお料理を提供してくれます。
みんな集合
還暦会食は7時30分に予約してあります。長女家族は1歳のチビがいるので車で時間前に到着、私は東横線の馬車道駅で下車しお洒落な街並みを味わいながら関内駅を経由しほぼ時間通り、2階のお座敷個室に案内されました。ほどなくして妻の妹がやってきて還暦プレゼントの赤い今治タオルを頂きました。
妻と御婆ちゃんは高島屋で買い物、偶然同じ場所で買い物をしていた次女と合流し約15分遅れでタクシーで到着。次女の旦那様は仕事の都合で少し遅れるようです。
次女は高島屋でフランス・ボルドー産の赤ワイン「BRANE CANTENAC」をお祝いのお酒として買ってきてくれました。梅林は2000円支払えは持ち込みのお酒はOKなようです。事前に確認しこの日のために決めていたようです。
また、御婆ちゃん達は還暦プレゼントとしてサイズの関係で取り寄せになるようですが、ジャケット類を選んでくれました。
みんな、ありがと～
還暦のお祝い会食の前半
約20分遅れで還暦のお祝い会食がはじまりました。まずは、コースに付いている少し甘めのシャンパンで乾杯をし、次女が買ってきてくれた赤ワインを頂くことにしました。ワイングラスを廻し、その香りはボルドー産？・・・少し大人の味です。
先付けの長芋のいくら添えを頂いた後、料理長が本日の特選素材「天然のトラフグ」「天然うなぎ」「かさご」を木枠に乗せやってきました。
天然トラフグはフグ刺し、天然ウナギは蒲焼又は白焼き、かさごは唐揚げにして調理してくれるようです、各自好きな素材と調理方法をここで決めます。
特選素材の注文を終えたところで、懐石料理のはじめに前菜として出される八寸角の盆に盛った酒肴「八寸（海老菊花寿司、栗甘露煮、揚げ銀杏、むかご、茗荷、子持ち昆布、イチョウ揚げ）」が出されました。
一通り頂いたところで、秋の代表素材の鱧と松茸の土瓶蒸しです。スダチが土瓶のフタに乗ってました、
このスダチの絞りかたですが土瓶のフタを開け直接土瓶の中へ絞るのか、汁ものを頂くオチョコに絞るのか議論がありました。ネットで「これでもう困らない！土瓶蒸しの食べ方」を調べてみると直接土瓶の中へ絞るのが正解らしいです。
次女の旦那様が登場～
仕事の都合で遅れていた次女の旦那様が万障繰り合わせで到着。赤い包装紙とリボンで装飾した還暦プレゼント「カシミアのマフラー（リバーシブル）」と「赤い靴下」のセットを頂きました。
今回の件で旦那様の御両親に「5000円くらいで大丈夫かな？」と相談し、大変叱られ指導を受けたようです。後で聞いたのですが、その数倍もの金額、まだ若いのに負担をかけ恐縮。そして、忙しい時間の中の事前準備、気にかけてもらいその気持ちが大変嬉しいです。
本日の特選調理
先ほど注文した特選料理が出来上がったようです。２名が注文したフグ刺しは大皿ではなく各個皿に盛りつけ出てきました。一匹のトラフグをさばくので1名しか注文しなかった場合は、余っても仕方ないので大皿盛りになったのでしょうか？謎です。
天然ウナギのおまけとして、鰻の心臓酒と肝焼きが来ました。鰻の心臓酒は皆気持ち悪がってたので私が飲み干しました。特に味もなく元気になるのでしょうか？
天然ウナギの白焼きはとても美味しいと次女から高評価。蒲焼は甘みの抑えたタレでフックリと焼き上げた一品、甘タレ好みの私にとっては少し残念。
小学生2年生の孫の様子から妻が気を利かせ注文したかさごの唐揚げ、美味しそうに食べていたのですが小骨が引っかかったようです。
初めての経験なのでしょう、すぐ回復したのですが拘ってるようです。「うなぎを食べてごらん」と言ってみても「骨がある」との回答です。トラウマにならなければ良いですが・・・・
白ワインのボトルを追加注文。厳選素材の演出・お料理は「横浜吉田町の梅林」の名物として、十分満足できるものでした。
還暦のお祝い会食の後半
久保田の冷酒ボトルを追加注文し、特選調理をワイワイガヤガヤやってたところに、ざるにいれた山葵を持参しお店の方が登場、次のお料理「お造り：旬の厳選活魚盛り」に備え、エイ皮で山葵を摩り下ろしてくれる演出がありました。
透明大皿の粉砕氷の上に盛られた本マグロ・関サバ・クエ・まだピクピクしている大きなボタン海老・その他色々、厳選素材・新鮮で美味しかったです。
1歳になる孫は見知らぬ人が沢山いるので、恐る恐る顔を確かめようと頑張るのですが眼が合うと必ず号泣しています。ズートこんな調子で長女達は大変そうでしたが、時折楽しい笑顔もあり楽しそうでした。
ほどなくして、蒸物「海老芋のきのこ蒸し」・焼物「秋鮭照り焼き」・揚物「牡蠣風味揚げ」が順次登場、途中で久保田の冷酒ボトルを再追加注文。
〆は名物「うなぎの朴葉蒸し」と「鮎の朴葉蒸し」からの選択、「伊勢海老お味噌汁」がセットです。最後は柿・ブドウゼリー・抹茶アイスのデザートで会食は終了～。
横浜名物詰め合わせのお土産
結婚式の引き出物ではありませんが、本日の会に参加して頂いたお礼に各4家族に「横浜名物詰め合わせのお土産」を妻が準備してくれました。
横浜発スイーツ「ハニーシトロン」、芸人（出川）の海苔、SIMIZUのトマトケチャップ、氷川丸フライドオニオン、横浜ビーフを使用したさらみ、ポケモンハーバー、萬珍樓オリジナルのラー油：やみつきになる辛い「香辣脆」、近沢レース、フクゾーの子供手袋、赤い靴の子供靴下などイロイロあります。
皆様、横浜を再認識してくださ～い。
お店の評価
完全個室なので他のお客様の様子は正確にわかりませんでしたが、一度も他のお客様と遭遇しませんでした。どうだったのでしょう？
素材を最大限に生かしたお料理、特選演出は良かったのですが、お品書きがテーブルの上になく、お料理を配膳する仲井さんによる説明も無かったので初めは何を頂いているのか分かりませんでした。
元町の梅林は最後に大女将さんが挨拶してくれたような気がします。サービス面を改善した方が良いと感じました。人手不足なのでしょうか？・・・・
感 想
お土産代3万円、梅林支払12万円、交通費他2万円、合計17万円を妻が負担してくれました。お店の手配等の幹事業務もやってくれ、思い出になった記念日を開催してくれた妻に感謝です。
横浜吉田町の梅林は27年前、長女の七五三を親族中心12名でお祝いした場所です。私の両親・妻の父親は亡くなり、新しいメンバーの参加など世代交代が進み、27年前の会食を知っているのは5名だけになりました。
素晴らしい還暦パーティをありがとう
