浜松から200kmを約4時間、沼津インターから修善寺を抜けしばらく走行すると、伊豆高原のランドマーク「大室山」が見えてきました。旅行2日目の宿泊地「XIV伊豆」に到着したのは夕方の5時半ころです。
XIV伊豆への思い
28年前に「XIV伊豆」の会員になり、家族でおそらく80回以上利用させて頂きました。そうした意味で「XIV伊豆」は私達のホームグランドでした。
1年ほど前に10数名で利用しましたが、洋食「ラペール」の創作料理が懲りすぎていてイマイチ。数年前、全面改修で外観を含め共有部分を綺麗にしたのですが、今回、白亜の建物が水垢でかなり黒ずんでいて非常に残念。
今回、XIV浜松とXIV伊豆の両方ともスイートルームに宿泊しましたが、グレード感に大きな差があり、これもまた残念。
「XIV伊豆」オープン時はバブリーなお客様が多く、豪華・ハイグレードがコンセプトでした。様々な新しい施設の台頭により取り残され、顧客ターゲットをファミリー層に変え、高級感の代名詞だったBar「バーバライト」をゲームセンターに変えるなど庶民化したようです。それに伴い、お料理の質や接客サービスが下がりました。残念!
私達のホームグランドなので寂しい、庶民化でも構いませんが、質を昔に戻してほしいです。
黒潮の「天婦羅」コーナの夕食
夕食の予約時間まで2時間くらい、1時間半後にハワイアンショーが開催されるプールサイドで現地集合です。
お風呂に行きサウナでたっぷり汗を流してラウンジ「シーガル」で冷えたビールを頂くのが私の定番。ハワイアンショーの時間にプールサイドに行くと何も開催される様子は無し、お昼の豪雨のため中止にしたようです。プールサイドから洋食「ラペール」店内の様子を覗けます、7時30分の夕食開始時間のお客様は3組だけでした。寂しい~~
気を取り直して、黒潮「天婦羅」コーナに向かい8時に入店しました。「天婦羅」コーナは8席のカウンター。私達3名と常連さんらしいグループ3名の計6名が今回のお客様です。カウンターの中に愛想の良い天ぷら職人が1名、タイミングを計らい揚げたて天ぷらを出してくれる仕組みになっています。
今回、事前予約したのはカジュアル天婦羅懐石「花」(6480円)。飲み物は白ワインのボトルを注文しました。八丈島特産のアシタバ のお浸しを含む「季節の3点盛り」先付け、次にカツオと白身魚の「御造り二種盛り」をカウンターの天ぷら職人さんと会話しながら頂きました。大きなお皿に乗せた天ぷら食材の説明を受け、妻がウニの天ぷら(800円)を追加注文し、本日の本命、天婦羅スタートです。タレ、塩、レモンを乗せた薬味セットからお好みで頂き、白ごはんと同時に食べません。
海老の頭、海老天、アナゴ、オクラ、お肉の天婦羅を頂いた後、箸休めとしてフルーツトマトの蜜煮。このころ白ワインのボトルをもう1本注文しました。箸休め解除後は、カボチャ、キスの天婦羅でコースの天婦羅は最後と言うので、海老とコーンかき揚げを追加注文しました。シメは桜えびのかき揚げと共に冷たいお蕎麦です。
天ぷら職人の方が「私はゴマ油を使わず、薄いころもでサット揚げ、素材の味を大切にする」と言ってました。確かにその通りで、天婦羅なのに胃もたれすることもなく、追加注文するほどに美味しく頂きました。
デザートは水菓子、白ワインボトル2本、3名とはいえおばあちゃんは1杯くらいしか飲まないので、私達は結構いい調子。黒潮「天婦羅」の夕食の後、ピアノ弾き語りが開催されているラウンジ「シーガル」に寄り、約1時間程くつろぎました。私はこの後、部屋に帰り即、就寝しました。
朝食はバイキング
朝になりました。いつもと同じ時間、6時に起きてしまいます。お風呂に行き、8時半ころにバイキング会場に行きました。バイキング期間は宴会場を開放し、隣の洋食「ラペール」の2ケ所が会場になります。ほとんどがファミリー層のお客様で満席状態、15分ほど待ちましたが、ラッキーなことに洋食「ラペール」のプールサイドの特等席に案内されました。
朝食バイキングのお料理を振り返ります。ロースハム・海藻サラダ、お豆腐のサクラエビ乗せ、ジャーマンポテト、ウインナー、スクランブルエッグ、あじの干物・鮭焼き、揚げなす生姜和え、とろろ・梅干、大根おろし・ちりめんじゃこ・焼き海苔・納豆・山葵ふりかけ、キャベツとベーコンの炒め物、チキンナゲット・ポテトナゲット、薬膳カレー、たまご焼き、フルーツ4種、プレーンヨーグルト・フルーツポンチ、パン各種、ソフトドリンク、その場で作るエッグべネディクト、サラダ各種と色々あり2160円です。
揚げなす生姜和えとその場で作るエッグべネディクトが大変おいしく、両方とも御代わりしました。そして私達は特別席で好きなものを頂き、1時間ほどゆっくりとくつろぎました。
帰 路
「XIV伊豆」には食事に来たようなものでしたが、11時にチェックアウト。カウンターは混雑していて約15分くらい待ってお会計ができました。55,039円也。
伊豆高原がどのように変わったか確認するために、周辺を30分くらいドライブした後に帰路につきました。伊東の「藤よし」での恒例の干物購入は今回見送り、「石船庵」での恒例のお土産購入は立ち寄りました。
東伊豆の海岸通りを走行し、小田原で鈴廣蒲鉾に立ち寄り、江の島経由で横浜に到着したのは6時ころ、夕食は近くのお寿司屋さん。何故か今回もおばあちゃんがお会計(約15000円)してくれました。最初と最後、御馳走さまでした。
感 想
2泊3日の旅行、台風で始まりXIVライフを飽食でエンジョイし、偶然にも来年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」ゆかりの地の見学。寂しかったのは「XIV伊豆」の質の低下でした。